Novell が 11月2日におこなった決定に対し、Samba チームは強く異議を申し立てます。
プロプライエタリなソフトウェアの世界と、フリーソフトウェアの世界との根本的な違いのひとつは、 プロプライエタリな世界ではユーザどうしの共有を制限するようなライセンス条項に強制的に同意させることによって ユーザコミュニティを分断しているのに対し、フリーソフトウェアの世界ではユーザにそのソフトウェアの 利点を共有させ、ユーザどうしの団結を促進していることです。
今回 Novell と Microsoft のあいだで交わされた特許契約は分裂をもたらすものです。 これはフリーソフトウェアのユーザおよび作成者を「商用」か「非商用」かで異なる扱いにしており、 彼らが自分たちのフリーソフトウェアを Novell から直接入手したものか、それ以外の第三者から 入手したものかにより異なる扱いをしようとするものです。
Free Software コミュニティと GNU GPL はそのような配布を認めないことを目標としています。
さらに、GPL では GPL化されたすべてのソフトウェアがソフトウェア特許に対して 一致団結して反対しなければならないと明言しています。私たちは団結することによってのみ、 ソフトウェア特許によってもたらされる脅威を防ぐチャンスがあるのです。 今回の合意により、Novell はこのような団結した防御を破壊し、Free Software コミュニティの長期的な目標を、 競争相手よりも優位に立つという Novell の短期的な目標ですりかえようとしています。
Novell にとって、このような取り引きを交わすことは Free Software コミュニティとの関係に対する 深い不信の念を意味しています。同社に供給している立場である私たち、および Novell は、 自己の目的のために Free Software コミュニティとは反対の立場を表明している人々と 取り引きする権利はないということを理解する必要があります (訳注: should know)。
フリーソフトウェアの世界で特許を武器として利用することは受け入れられません。 この件について、これまで多くの論争や議論や、カンファレンスに参加してきた Novell はこのことを知っているべきでした。私たちは Novell に対して、 Free Software コミュニティの利益の受け手として、 ソフトウェアの自由法律センター (Software Freedom Law Center) と協力し、 今回の特許契約を取り消してその責務を果たすよう要求します。